時系列オッズバイアスPremium E-全馬券種のリアルタイムオッズを時系列で収集、閲覧、分析。

いまや自分の競馬予想にコンピューターを欠かせなくなっている競馬ファンが増えてきています。 JRA-VAN Data Lab.の利用者だけでも国内に何万人という利用者がおり、それぞれが競馬ソフトやそれが出力するデータを自分で編集して分析をしています。 そして彼らの多くがPCがなかったら競馬予想ができないというくらい、データ重視の馬券法を行う競馬ファンなのです。

そしてその中でももっとも人気のある予想ジャンルがオッズ系であると言われています。

もちろん、どんなジャンルの馬券法もオッズを利用するものは少なからずありますから、それらを含めると ほとんどの競馬ファンがなんらかの形でオッズ系予想に関わっていると言っても過言ではないでしょう。

しかし、特に自分なりの馬券法を持たない競馬ファンは

オッズ分析っていったい何をすればいいの？

という疑問を持つこともあると思います。

確かにそうです。オッズは頻繁に動きます。 同じ馬券法を駆使して予想しても、Ａさんの買い目とＢさんの買い目が違ってくるということも良くありますし、どの時刻のオッズをどのように使えば勝てるのか？ そんなことを考えていると分けがわからなくなったりもするかもしれません。

ただ、これだけは言えるのは、オッズ系予想では同じ予想法で買い目が違うことがあること、それは宿命的なものであり受け入れなければなりません。 オッズは競馬ファンの投票行動の反映です。 とにかく動くのです。動くからすべての人が同じ方法論でも同じ買い目にならないことはあって当たり前なのです。

オッズ系でベストな予想法・・・その問いに正しい答えはありません。 しかし、オッズはそれ以上に魅力的な無限の可能性を秘めた予想素材であることは確かです。

わずかな時間で動く特性を受け入れ、ミクロ的な視野から解き放され、マクロ的な視野で見ていくと傾向というものがはっきりしてくる、それがオッズなのです。

有名な単勝１番人気の出現率約３４％というのは広く知られていますが、毎年ぴったり同じになるわけではありません。 わずかなブレはありますが、それに近い数値を毎年維持している魔法の数値でもあるのです。

つまり、オッズは大きな流れや特徴を掴むことにより、十分に活用できる予想素材なのです。

あなたがもし、目先のブレで「１分違いで外れた・・」とか「確定後に配当が急に落ちた・・」とか不満を抱いていたなら、まず、その考えを捨て去りましょう。 オッズは常に動いているから予想法構築にもバリエーションができ、人が気づかない隙間を見つけたり、人知れず自分の馬券法で勝てる可能性がたくさん転がっているのです。

オッズ研究を始めたら深いです。無数に予想法が作れるでしょう。

今まで世に出てきたたくさんのオッズ系予想法は考案者がオッズのどこに目を付けたかによって様々です。 オッズ時刻による変化、単複オッズの偏り、人気順位に発生する断層・・・何をどう見るかによって発見がある、そして特徴を分析する。 やれることはたくさんあります。ならばオッズを可能な限り収集しておいて持っていたらどうでしょう。 ある日、仮説が思いついた、でもオッズがないと調べられない、これでは悔しいですね。

時系列オッズバイアスPremium Eがオッズ分析を支援します。

時系列オッズバイアスPremium Eは中央競馬のJRA-VAN Data Lab.および地方競馬データ対応の競馬ソフトで、速報オッズデータを指定間隔毎に取得し、時系列オッズとして保存します。

そしてこれを様々な方向から閲覧できます。また、異常オッズや断層を発見する機能やクリップボード経由でオッズデータをエクセルに貼り付けて独自予想の資料にするなど多様な利用ができます。

JRA-VAN Data Lab.や地方競馬データには「時系列オッズ」というデータも配信しておりますが、馬券種が単複枠連、馬連の２データに限られ、配信間隔も利用者が指定できないことから、ある程度の制限があります。 時系列オッズバイアスPremium Eでは、あえてこの「時系列オッズ」データを利用せずに、速報オッズ（リアルタイムに随時更新されているオッズ）を時系列に収集することで時系列オッズを生成します。 だから全馬券種に対応しておりますし、配信間隔もある程度コントロールできます。 細かい配信間隔で収集したい場合は３分間隔で収集すればよいでしょうし、１０分間隔で充分という利用者もいるでしょう。 競馬の開催時間中はPCを稼働させておく必要がありますが、自由性とオリジナリティを兼ね備えております。

なお、オッズ取得間隔は、指定時刻以前と以後で別々に指定できるようになっております。

これによって、例えば、

発走20分前までは10分間隔、
発走20分前から発走時刻までは1分間隔

などのように取得間隔の指定ができます。指定方法は下図のような設定画面で指定時刻を入力し、それより前とそれより後の取得間隔の指定が行えます。



※実際に取得されるオッズ時刻の誤差はJRA-VANの配信仕様に依存します。必ずしも10分間隔で指定すれば10分ちょうどの間隔になるということではありません。


さて、それでは時系列オッズバイアスPremium Eではどんなことができるのでしょう。
以下の機能ごとに説明を致します。(ここでは基本システムの説明をしますが、実際にはもっとバリエーションのある使い方が可能です。 無料で試用できるサンプルプログラムを用意しておりますので、一度インストールしてお試しください。)

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時系列オッズバイアスPremium Eの出馬表では、各馬券種ごとの有利不利が一覧できます。 このレースではどの馬はどの馬券種を購入するのが配当的にお得であるかをA〜Gまでの記号で示します。 また、馬券種ごとに時刻間の変動が把握できます。 最新のオッズに対して任意の時刻のオッズ（自由に選択可）と比較してどれだけ変動があったかを簡単に閲覧できます。

各セルはこんな感じで構成されております。

選択時刻は時刻のクリックだけで随時変更できますので、任意の時刻を基準に変化の様子を確認できます。

なお、「印刷」ボタンより、この画面と同様のフォーマットで印刷ができます。印刷画面例はこちら。



異常オッズとかインサイダーオッズとか言われるオッズの異常、特異点などの考え方は研究者それぞれの考え方があります。 しかし、一般的な考え方としては、特定の時刻間の変化の具合であったり、人気順位差であったり、また、単複のオッズ乖離であったり、単複順位差であったりとある程度の一致した考え方もあります。

例えば下図のように調べたい異常オッズの基準をユーザーが自分で指定して、それに合致した時刻のオッズや対象馬番が抽出できると便利ですね。


このように指定しておくとソフトが該当した馬を瞬時に発見して、その詳細まで表示してくれます。
これは指定時刻間の基準値に合致した詳細データの一部です。

こんな風にいくつかのタイプのユーザー指定の異常基準を基に詳細なデータが出力されます。でも、こんな一覧では全体の発生状況が見にくいですね。

でも大丈夫、それらを集約した一覧表も用意されております。

ユーザー設定の基準に合致した異常値を時系列で検出し、どれだけの系列で発生があったかもこの一覧表にすぐにわかります。 また、結果情報取得後であれば、１着は赤、２着は青、３着は緑で表示されますので、異常値が馬券に影響があったかどうかも確認できますね。



オッズの断層に対する考え方も諸説ありますが、ここでは人気順位に並べて上位順位馬のオッズと下位順位馬のオッズの倍率で発見する仕様となっております。 単勝・複勝のオッズが対象で、選択時刻の方は時刻をクリックすることにより自由に対象時刻の断層を発見できます。




単複オッズの大まかな動きや上下の変動幅などを一括で確認できる出馬表です。選択時刻（随時変更可能）と最新時刻のオッズ比較、 全時系列で最大となったオッズや人気順位、および最小となったオッズや人気順位、そのオッズの変動幅や人気順位の差などが一括で表示されますので、変動の比較が容易にできます。




時系列オッズバイアスPremium Eでは単複以外のオッズは馬番毎の換算値でオッズや得票率を取り扱いますが、オッズシミュレーション画面ではすべてのオッズを確認することができます。 馬番を選択するとその馬が絡む馬券がすべて表示され、一括して閲覧することができます。
各馬券とも変化率が2 倍以上ある場合は濃い色、1.4 倍以上の場合は薄い色で着色されます。オッズが高い方が暖色系、オッズが低い方が寒色系です。 この色の分布具合によってどの馬のどの馬券に異常や変動が発生しているかなどを確認できます。



単勝・馬連・馬単・３連複・３連単の馬番別得票率および人気順位による有利度をひと目でわかるグラフで提供します。 選択時刻は任意に随時指定できますので、時間帯での調査も可能です。 「この馬は単勝では買われているのに馬連ではそれほどでもないから投票するなら馬連の方が得だな・・」というように狙い馬券の有利さが判断できます。




時系列オッズバイアスPremium Eの一番のウリとも言えるのがこの時系列画面です。 時系列画面を表示するとそこには全馬券種に渡るオッズ、得票率、票数、人気順位などの時系列による膨大なデータが表示されております。


最初に時系列画面を開いたときは上図のような単勝の時系列オッズの表示になりますが、この他に得票率、票数、人気の時系列表も用意されております。 また、この時系列の推移がひと目でわかる時系列グラフ（オッズ・人気順位）も用意されております。

これらの情報は複勝・枠連・馬連・ワイド・馬単・３連複・３連単とすべての馬券種において提供されております。
（※但し、すべて馬番単位に置き換えたオッズや得票率で表示されております。また、枠連の場合は枠番単位です。）

また、馬連と枠連に関しては、馬（枠）単位ばかりではなく、馬券単位の時系列オッズ表も提供されております。


さらに！

時系列画面のすべての表（グラフを除く）はクリップボードにコピーできます。オッズ研究家の方にとってはこれが最大のメリットではないでしょうか？

目的の表を開いた状態で「クリップボードへコピー」ボタンをクリックすると、その表のデータがすべてクリップボードにコピーされます。 あとは、エクセルのシート上で右クリックして「貼り付け」を行えば、表の数値や文字データが表形式のままエクセルに取り込みできますので、あとは好きな方法で編集したり、 計算式を入れるなどをして研究資料としてください。
（※下図は単勝の時系列オッズをエクセルのシート上に貼り付けた例です。）


時系列ばかりでなく、選択された時刻の個別のオッズを確認したい場合もあると思います。本ソフトでは各馬券種の選択時刻のオッズを個別に確認できる表も用意されております。(※この表はタイトル行のクリックにより並べ替えも可能です)




時系列オッズバイアスPremium Eは競馬を研究する上でもっとも重要とも言えるオッズをストックしておくためのツールとして大きな存在意義があります。

これは開発の現場で痛感していることですが、オッズを使った馬券法が見つかったとして、それを検証するための過去オッズが欲しくなることがあります。

しかし、過去の確定オッズなら容易に手に入りますが、目的時刻のオッズと言われると入手の手段がありませんでした。 JRA-VAN Data Lab.や地方競馬データでは時系列オッズというオッズデータを配信しておりますが、これは馬券種数やオッズの配信間隔に制約があることがボトルネックとなっており、これだけでは不自由することがありました。 リアルタイムオッズは開催日に随時配信されますが、時刻の経過とともどんどん削除されていってしまいます。

このリアルタイムオッズを全馬券種、決められた時間間隔でなんとか取り込んでおくことはできないものだろうか？

それなら開催日にオッズ取得機能をフル回転させながら取り込み続ければいいのではないか？

そういった発想からこのソフトが生まれました。とにかくデータをストックしておけば後から活用方法が出てきたときにそれを利用すればよいのです。 もちろん、開発者やオッズ研究者でもない限り、そう頻繁に利用する機能でもないでしょう。 しかし、その後になってオッズをストックしておくことがいかに便利かということは後になってから痛感することになりました。

ストックデータの活用法として、他の競馬ソフトから必要な時刻のオッズデータ取り込みなどが考えられます。当方ではテスト的に競馬ソフトコレクションで公開しているオッズ系ソフトでオッズ取り込みを試してみました。

取り込みメニューのあるものに関しては見事に成功しました。今までは単複枠連、馬連の馬券種以外は取り込みできませんでしたが、このソフトでオッズデータを収集しておけば３連単などの人気馬券種のオッズまで取り込み可能なのです。

実は、競馬ソフトコレクションのオッズ系ソフトに搭載されている「時系列オッズより取得」というオッズデータ取込機能でこれが可能なソフトがいくつもあります。 取り込みは可能でもメニューがないソフトに関しては、メニューだけつければ対応可能なソフトもありますので、ご要望をいただければリクエストの多いものに関しては対応を検討しますので、お問い合わせください。

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